■ヤッタオル!のタオルの話
綿花と人の歴史 ~綿花の起源~
綿花と人の歴史 ~綿花の起源~
綿花の栽培および綿織物の起源については先史時代に遡り、中南米で約8,000年前、インドでは7,000年前にすでに栽培・綿織物をつくる技術があったようです。その後、綿花はインドを中心に特産品となり、16世紀以降ヨーロッパに輸出されるようになりました。また、メキシコやペルーでも紀元前から栽培されていたことが知られており、ヨーロッパでは1世紀頃アラブ商人によって伝えられましたが、冷涼な気候のヨーロッパでは育ちにくかったようです。
日本では平安時代に漂着した崑崙人(インド人)が、綿花の種を持ち込んだようです。その綿花を祀る天竹神社(綿花神社)愛知県西尾市の境内には綿が植えられており現在でも年2回の祭礼が行われています。当時この地方では栽培の知識がなく生育が進まずその栽培は途絶えましたが、その後、綿花は中国や朝鮮から再導入され九州や四国を中心に栽培が盛んになり、明治時代には国内需要の約半分の生産量に達しましたが、その後は安価な外国産の綿に取って代わられ、現在ではほとんど生産されていません。