■ヤッタオル!のタオルの話
綿花と人の歴史 ~綿花について~
綿花と人の歴史 ~綿花について~
アオイ科ワタ属に属する植物で、ハイビスカスに似た花を咲かせます。花がしぼんでから1か月ほどで果実が割れ、実綿(みわた)が見える状態になります。本来は多年草ですが、耐寒性が低いため、一般的には一年草として栽培されます。綿花は熱帯アフリカが起源とされ、現在ではインド、中国、アメリカなどが主な生産地です。
綿花は種子の周りについている繊維で、その繊維は種子の発芽に必要な水分を貯める役割があると見られています。綿花栽培には温暖で豊富な水と太陽光が必要で、水はけと通気性の良い土壌が適しています。春に種まきを行い、夏に花を咲かせ、収穫までに5~6ヶ月必要です。
綿花は捨てるところがほとんどなく、繊維は衣料や資材としてもとより、殻にはセルロースが多く含まれ家畜のエサになり、種は綿実油に、種にうすく残った繊維コットンリッターはダイナマイトの原料・プラスチックの増強剤・化粧品や合成繊維キュプラの原料になります。