■ヤッタオル!のタオルの話
年賀タオルの由来
年賀タオルの由来 「御歳魂(おとしだま)」
古来、日本では新年を迎える際「歳神様」や「正月様」「歳徳神」とも呼ばれている年神様をお迎えしてお祝いする様々な風習や行事が生まれました。今でもお正月に鏡餅を「歳神様」へお供えするのもこの頃からのことと思われます。その鏡餅を歳神様が帰られる「松の明け」に「お下がり」として、家族に分け与えることで一年を無事に過ごせるとされていました。
新年の挨拶回りには、歳神様や仏様へのお供えをする品を「御歳魂(おとしだま)」をお互い持参した習わしがあり、その習慣が後に「お年賀」や「お年玉」になったといわれています。
江戸時代の「オリジナル手ぬぐい」がルーツ
歌舞伎役者や落語家、相撲力士の人たちがご贔屓様に家紋やオリジナル図案で染めた「手ぬぐい」をお年賀として贈ったことが「年賀タオル」の由来と言われています。
その後も商人たちも手ぬぐいに屋号などを入れ、宣伝用に贈られるようになったそうです。それが明治維新以降、西洋文明が日本浸透「タオル」の輸入が始まり、やがて日本で製造されるようになり徐々に「手ぬぐい」が「タオル」にとって代わられるようになり、主に関東地方の習慣ですが現代まで続く「年賀タオル」となりました。
その理由はおそらく、日本人の相手を思いやる文化が続いていることと、誰もが使うタオルに安価に名入れ印刷でき
粗品として最適な品だと支持され続けているからではないでしょうか。